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偽花火 (feat. 初音ミク)
music : kdo-10°C
movie : 冷凍レーズン
夏の夜の空を彩る打ち上げ花火。
それはいつしか秋のものになってしまった。
もうそれは偽物だ。
そして私の感情も、表情も、流れた涙もきっと偽物。
それでも、その偽物達もどうか輝いて。
柳枝垂れて消える前に。
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【偽花火】
少し肌寒い季節には
「不釣り合いだね」って君とふざけ合う
いつも通りの毎日を
垂れ流して過ぎてくそれでよかった
二人並んで歩いた河川敷
季節外れの空が蒼や黄に染まっていく 光る
願いこめた打ち上げ花火に
照らされた横顔に嘘はないから
隣にいられる残りの時間は
長くはないと知って伝う雫
柳枝垂れて消えるまえに
偽物のこの雫も ねぇ光らせて
10月の陽気は穏やかで
真夏のように空も泣きはせず
やがて訪れる冬に
少し寂しさも覚えていた
二人離れたあの日の夜から
季節重ねた空が藍や緋に染まっていく 光る
願いこめた打ち上げ花火に
照らされた横顔が遠くなって
隣にいるのは今も陽炎
キャンバスに映し出されるのは記憶
柳枝垂れて消えるまえに
偽物のこの記憶も ねぇ光らせて
暗がりに映る模様
ペンキのようにその嘘で塗り固めないで
願いこめた打ち上げ花火に
照らされた私の目に映る亡霊は
これまで歩いた愛しい日々だから
これで最後と決め伝う雫
柳枝垂れて消えるまえに
偽物のこの雫も ねぇ光らせて
