aged song (feat. 初音ミク)

残る歌を作りたかった。

当時業界にいた僕は消費されるだけの音楽に辟易していた。
あれから数十年。たくさんの仲間と出会い、そして離れ離れになった。

ある日たまたま入った歌酒場。
「歌ってみる?」とマスター。

「じゃあ少しだけ」と昔作った曲を歌ってみる。
するとどうだろう。常連がどんどん参加してきた。

あるものはカスタネット。あるものはタンバリン 。
何もなければ手拍子と足踏み。増えていく楽器達。

最後には大合唱となった。

ずっと遠くにいるあの仲間達に会えた気がした。

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【 aged song 】

テレビはまな板よりも薄くなって
ブラウン管に入った夢懐かしむ

鏡見れば さえない姿
体のガタも 増えていくけど

ああ 思い返す暇もなく
走り続けた その日々を
ああ 振り返ればそりゃ長い
別れた仲間に 会いたいよ

きっとまだまだこれからさ
声が出なきゃ手を叩こう

遠くにいたって話せる魔法あれど
君のその声はもう聞けないから

そっちはどうだい? みんないるかい?
伝えたいこと さあ歌おう

ああ 思い返す暇もなく
年を重ねた 幸せに
いつかこの歌 忘れても
その思い出は ずっと消えない

きっとまだまだこれからさ
立てなくても足踏もう
きっとまだまだこれからさ
声が出なきゃ手を叩こう

さあ響かせよう 僕らのaged song

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