ボクらは奴らに飼い馴らされる人生なのだろうか?
経験するはずだった様々な青い春がこの両手から零れていく。
このまま無感情な大人になってしまったなら、世界は本当に終わるのかもしれない。
輝く思い出は今でも作ることができるはず。
心を維持できるよう身近な幸せを探しに行こう。
そのためにボクにできることをする。
君に灯火を、奴らには花束を。
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時限花束
これからきっと経験するはずだった
胸躍るような感情もなかったことに
大人達にはけしてわからないだろう
いまこのときだけの糧を
失うばかりの日々その裏で
微笑む奴らにあげよう 一瞬の絶望
この止まらない時間の果てに
終わりがくるなんていうのなら
それがいつなのか教えてよ
やり場のないその「喪失」で
満たされた僕の孤独から
生まれた君に花束を
奪われた黄金に 流したはずの空色
すべての哀添えて火をつける 砕け散る
ずっと先に経験するはずだった
悔しさが今雪崩のように押し寄せて
無気力な僕らが大人になったなら
この世界は終わるのだろう
疑うばかりの目を今閉じて
さまようあなたにあげよう 永遠の後悔
この止まらない時間の果てに
終わりがくるなんていうのなら
それが誰のためか教えてよ
きっとそれは「僕」じゃなくて
金に愛された泥棒さ
汚れた君に花束を
偽善ばかりの梔子(くちなし) 詭弁だけの朽葉色(くちばいろ)
すべての欲を添えて火をつける 弾け散る
もう涙なんて流れない
ただひたすら世界美しくて
こんな綺麗ならいっそ汚してしまえ
奴らには見えないから 鮮やかな赤色で
この止まらない時間の果てに
終わりがくるなんていうのなら
それがいつなのか教えてよ
やり場のないその「喪失」で
満たされた僕の孤独から
生まれた君に花束を
そう止まらない時間の果てに
もうすっからかんになるのなら
僕がいる意味なんてないだろう
沈む世界が見えたから
花を集めに外へ出よう
踏み潰されるその前に
奪われた黄金に 流したはずの空色
すべての哀を添えて火をつける 砕け散る