はるか遠く浮かぶ舟 その脆さでどこへ行く
大きい海原に穏やかにたゆたって
寄せては返す波のように
ためらいもなく抗わず
ゆらゆらと身を任せた
あなたに会うまで
夕日に染まる海 絶え間なくなびく風
その舟は進むでしょう その身の思うままに
波止場に休む舟 大きなその帆を使い
私を導いて そしてたどり着いたの
寄せては返す波のように
白く重なる波紋広げて
この心を揺さぶった
あなたの瞳に 愛がなにか知った
暗闇の中進み続けた
わたしに終わりをくれた
大波のようなやさしさで
わたしを飲んっでいった
さらさらと流離って
あなたは生きるのでしょう
寄せては返す波のように
いつか離れていくのでしょう
燃えるような熱い血潮と
記憶と思い流して
寄せては返す波のように
いつかまた出会うのならば
穏やかに包まれた
あの日の笑顔で
はるか遠く浮かぶ影 風を受けどこへ行く
あの舟は進むでしょう
夕凪に浮かぶように